位置的頭蓋変形に対する頭蓋計測の正確性と超音波検査による頭蓋縫合評価の有用性
2022年8月~2023年5月に当院を受診した137人を対象に,超音波での縫合線評価の結果と,CraniometerⓇという専用の計測ノギスを用いたcranial asymmetry(CA),cephalic index(CI)の計測結果を検討した.3Dスキャンによる正確な値と比較しCAを5 mm以上軽症に計測した例が10.3%,5 mm以上重症に計測した例が2.3%であった.短頭症ではCIを重症と計測する傾向を認めた(−5.7~2.8%,中央値−1.1%).超音波検査を施行した130人(77~366日齢)で,縫合線の癒合の有無を確認できた....
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Published in | 小児の脳神経 Vol. 49; no. 4; pp. 139 - 146 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本小児神経外科学会
2024
日本小児神経外科学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0387-8023 2435-824X |
DOI | 10.34544/jspn.49.4_139 |
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Summary: | 2022年8月~2023年5月に当院を受診した137人を対象に,超音波での縫合線評価の結果と,CraniometerⓇという専用の計測ノギスを用いたcranial asymmetry(CA),cephalic index(CI)の計測結果を検討した.3Dスキャンによる正確な値と比較しCAを5 mm以上軽症に計測した例が10.3%,5 mm以上重症に計測した例が2.3%であった.短頭症ではCIを重症と計測する傾向を認めた(−5.7~2.8%,中央値−1.1%).超音波検査を施行した130人(77~366日齢)で,縫合線の癒合の有無を確認できた. |
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ISSN: | 0387-8023 2435-824X |
DOI: | 10.34544/jspn.49.4_139 |