地域在住女性高齢者のBody Mass Index および体脂肪率の肥満区分の違いによる身体機能の特徴

本研究の目的は,Body Mass Index(以下,BMI)と体脂肪率の肥満区分の違いによる女性高齢者の身体機能の特徴を明らかにすることである。2023年に開催された体力測定会に参加した65歳以上の女性高齢者222名を解析対象とした。BMI による肥満区分は,目標体重未満(18. 5-22),目標体重(22-25),肥満(25-30)とし,体脂肪率による肥満区分は30%未満を非肥満,30~35%未満を肥満Ⅰ,35%以上を肥満Ⅱとして,各肥満区分によって身体機能を比較した。その結果,BMI による肥満区分では,目標体重群と肥満群が,目標体重未満群より筋力と片脚立位時間で有意に低値を示した。一方...

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Published inヘルスプロモーション理学療法研究 Vol. 14; no. 3; pp. 123 - 130
Main Authors 村田, 伸, 合田, 明生, 菊地, 雄貴, 中野, 英樹, 森, 耕平, 葛迫, 剛
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ヘルスプロモーション理学療法学会 28.02.2025
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ISSN2186-3741
2187-3305
DOI10.9759/hppt.14.123

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Summary:本研究の目的は,Body Mass Index(以下,BMI)と体脂肪率の肥満区分の違いによる女性高齢者の身体機能の特徴を明らかにすることである。2023年に開催された体力測定会に参加した65歳以上の女性高齢者222名を解析対象とした。BMI による肥満区分は,目標体重未満(18. 5-22),目標体重(22-25),肥満(25-30)とし,体脂肪率による肥満区分は30%未満を非肥満,30~35%未満を肥満Ⅰ,35%以上を肥満Ⅱとして,各肥満区分によって身体機能を比較した。その結果,BMI による肥満区分では,目標体重群と肥満群が,目標体重未満群より筋力と片脚立位時間で有意に低値を示した。一方,体脂肪率による肥満区分では,肥満Ⅱ群が非肥満群と肥満Ⅰ群より筋力やバランス,歩行能力で有意に低値を示した。これらより,身体機能の低下を反映する肥満区分としてBMI より体脂肪率35%が指標になることが示唆された。
ISSN:2186-3741
2187-3305
DOI:10.9759/hppt.14.123