内視鏡的粘膜下層剥離術にて切除し得た早期胃MiNENの1例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 102; no. 1; pp. 80 - 82
• Main Authors: 班目, 明, 内藤, 咲貴子, 福澤, 誠克, 河合, 隆, 神田, 遼弥, 山口, 隼, 山西, 文門, 田所, 健一, 森瀬, 貴之, 松本, 将, 麦島, 悠司, 小山, 洋平, 松本, 泰輔, 内田, 久美子, 河野, 真, 糸井, 隆夫
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 30.06.2023; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: ESD; MiNEN
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.102.1_80

「はじめに」2019年のWHO分類では, 神経内分泌腫瘍と非神経内分泌腫瘍が混在し, かつ双方の成分が30%以上認められるものをMixed neuroendocrine-non-neuroendocrine neoplasm(MiNEN)と定義されているが, 早期胃MiNENに対して内視鏡的切除した報告は稀である. 今回, 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)にて切除し得た早期胃MiNENの1例を経験したので文献的考察を含め報告する. 「症例」患者: 80歳, 男性. 主訴: 貧血. 既往歴: 心筋梗塞, 脳梗塞, 頸動脈狭窄症, 高血圧, 慢性腎不全. 家族歴: 特記事項なし. 現病歴: 20XX年3月心筋梗塞にて当院にて通院加療中, 血液検査にて貧血を認めたため, 上部消化管内視鏡検査が施行された. 胃体下部大彎に同色調の平坦隆起性病変を認め, 生検組織診断にて高分化型腺癌と診断された. 同年4月に内視鏡治療目的に入院となった.