完全内臓逆位症患者に対する経皮的内視鏡下胃瘻造設術の施行例

「症例」患者: 40歳代, 男性 主訴: 嚥下障害 現病歴: X年2月頃から両下肢痙性や四肢筋力低下, 嚥下障害が出現し, X+1年1月に筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断された. ALSの進行に伴い経口摂取困難となることが予測され, 胃瘻造設を希望した. 完全内臓逆位症を併存していることから, 集学的治療が可能な当院での胃瘻造設が望ましいと判断され, 同年3月に紹介受診した. 併存疾患: 気管支喘息, 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 内服薬: プレドニゾロン5mg/日, メポリズマブ, プロカテロール等 主な身体所見: Performance Status 1, 身長168.3cm, 体重57...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 104; no. 1; pp. 76 - 77
Main Authors 山本, 祥之, 奈良坂, 俊明, 坂本, 琢, 鈴木, 英雄, 堀籠, 祐一, 石川, 直樹, 鈴木, 聡, 城山, 真美子, 小林, 真理子, 湯原, 美貴子, 土屋, 輝一郎, 阿部, 涼, 小野田, 翼, 秋山, 慎太郎, 川越, 亮承, 小島, 丈心
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 21.06.2024
日本消化器内視鏡学会関東支部会
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.104.1_76

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Summary:「症例」患者: 40歳代, 男性 主訴: 嚥下障害 現病歴: X年2月頃から両下肢痙性や四肢筋力低下, 嚥下障害が出現し, X+1年1月に筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断された. ALSの進行に伴い経口摂取困難となることが予測され, 胃瘻造設を希望した. 完全内臓逆位症を併存していることから, 集学的治療が可能な当院での胃瘻造設が望ましいと判断され, 同年3月に紹介受診した. 併存疾患: 気管支喘息, 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 内服薬: プレドニゾロン5mg/日, メポリズマブ, プロカテロール等 主な身体所見: Performance Status 1, 身長168.3cm, 体重57.9kg, バイタルサイン異常なし, 筋萎縮あり, 両上下肢筋線維束性収縮あり, 両下肢痙性あり 呼吸機能検査: 拘束性換気障害(%VC 61%). 胸腹部CT所見: 完全内臓逆位.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.104.1_76