Steroid局注が癒着防止に有用であった下咽頭表在癌の1例

「はじめに」咽喉頭表在癌は局所切除により良好な予後を得ることができるが, 広域切除後の癒着と狭窄による通過・嚥下機能障害への対応が必要である. 今回, 術後の癒着・狭窄防止にSteroid局注が有用であった1例を報告する. 「症例」患者: 56歳, 男性 主訴: 自覚症状なし 飲酒歴: ビール4.2l/日 Flushing: Flusher 喫煙歴: 10本/日×22年 既往歴: アルコール依存症 現病歴: 内視鏡検査で下咽頭癌が発見され紹介となる. 入院後経過: 術前内視鏡検査にて右梨状陥凹(喉頭面 - 外側 - 後壁)に顆粒状表層を示す0-IIa+IIb病変を確認し壁深達度は上皮下層と診断...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 103; no. 1; pp. 48 - 49
Main Authors 大森, 泰, 池, 瞳, 品川, 俊人, 藤村, 知賢, 亀山, 友恵, 杜, 雯林
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 22.12.2023
日本消化器内視鏡学会関東支部会
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.103.1_48

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Summary:「はじめに」咽喉頭表在癌は局所切除により良好な予後を得ることができるが, 広域切除後の癒着と狭窄による通過・嚥下機能障害への対応が必要である. 今回, 術後の癒着・狭窄防止にSteroid局注が有用であった1例を報告する. 「症例」患者: 56歳, 男性 主訴: 自覚症状なし 飲酒歴: ビール4.2l/日 Flushing: Flusher 喫煙歴: 10本/日×22年 既往歴: アルコール依存症 現病歴: 内視鏡検査で下咽頭癌が発見され紹介となる. 入院後経過: 術前内視鏡検査にて右梨状陥凹(喉頭面 - 外側 - 後壁)に顆粒状表層を示す0-IIa+IIb病変を確認し壁深達度は上皮下層と診断した. CT/頸部超音波検査では転移陰性, 内視鏡的咽喉頭手術(Endoscopic Laringo-pharyngeal Surgery: ELPS)を施行した.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.103.1_48