全診療科の診療参画を可能としたCOVID-19入院患者用パスの導入
「背景」新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) は社会に大混乱をもたらしたと同時に, 病院内でも感染対策をはじめとする新たな院内ルールの整備が必要な新興感染症である. 加えてCOVID-19の診療は専門性や個別性が高く, 専門医による診療が主体となり, 非専門医による診療は敬遠される傾向にあった. 当院では流行初期の2020年3月よりCOVID-19患者の受け入れを開始し, 軽症から中等症までは感染症科と呼吸器内科で担当し, 2020年は各臨床科の若手医師を感染症科と呼吸器内科に人員動員することで対応した. しかし, 流行拡大を受け, 感染症医と呼吸器内科医の専門医の所属する診療科を主...
Saved in:
Published in | 日本クリニカルパス学会誌 Vol. 24; no. 1; pp. 51 - 55 |
---|---|
Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本クリニカルパス学会
28.03.2022
日本クリニカルパス学会 |
Online Access | Get full text |
ISSN | 2187-6592 2436-1046 |
DOI | 10.50842/jjscp.24.1_51 |
Cover
Summary: | 「背景」新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) は社会に大混乱をもたらしたと同時に, 病院内でも感染対策をはじめとする新たな院内ルールの整備が必要な新興感染症である. 加えてCOVID-19の診療は専門性や個別性が高く, 専門医による診療が主体となり, 非専門医による診療は敬遠される傾向にあった. 当院では流行初期の2020年3月よりCOVID-19患者の受け入れを開始し, 軽症から中等症までは感染症科と呼吸器内科で担当し, 2020年は各臨床科の若手医師を感染症科と呼吸器内科に人員動員することで対応した. しかし, 流行拡大を受け, 感染症医と呼吸器内科医の専門医の所属する診療科を主体とする診療では対応能力に限界があったことから, 2021年1月より全診療科全医師がCOVID-19患者の診療を担当する全病院的な診療体制に変更した. |
---|---|
ISSN: | 2187-6592 2436-1046 |
DOI: | 10.50842/jjscp.24.1_51 |