本邦理学療法分野の症例報告における情報の欠落

〔目的〕本邦理学療法分野の症例報告における情報の欠落の実態について調査することとした.〔対象と方法〕2019年に日本国内の学術雑誌に掲載された理学療法に関する症例報告を対象とした.医中誌Webを含む4つの電子検索データベースを用いて文献を網羅的に収集した.症例報告における情報の欠落について,CAse REport guidelinesを用いて評価した.〔結果〕253件の症例報告が選択された.患者の個人情報の項目では遵守率が100%であった.アブストラクトと本文に関する計12項目では,遵守率は50%未満であった.〔結語〕本邦理学療法に関する症例報告のなかには,必要情報の欠落により読者の誤解を招く...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in理学療法科学 Vol. 38; no. 3; pp. 188 - 192
Main Authors 伊藤, 梨也花, 鈴木, 皓大, 伊藤, 晃洋, 伊藤, 将円, 鈴木, 満里乃, 山本, 真生, 井川, 達也, 飯島, 進乃, 鈴木, 彬文, 浦田, 龍之介, 屋嘉比, 章紘
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 理学療法科学学会 2023
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.38.188

Cover

More Information
Summary:〔目的〕本邦理学療法分野の症例報告における情報の欠落の実態について調査することとした.〔対象と方法〕2019年に日本国内の学術雑誌に掲載された理学療法に関する症例報告を対象とした.医中誌Webを含む4つの電子検索データベースを用いて文献を網羅的に収集した.症例報告における情報の欠落について,CAse REport guidelinesを用いて評価した.〔結果〕253件の症例報告が選択された.患者の個人情報の項目では遵守率が100%であった.アブストラクトと本文に関する計12項目では,遵守率は50%未満であった.〔結語〕本邦理学療法に関する症例報告のなかには,必要情報の欠落により読者の誤解を招く表現が用いられている可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.38.188