視床下部過誤腫治療における外国人診療体制について

当院で定位温熱凝固術を行った外国人の視床下部過誤腫患者65例の特徴と,当院の外国人診療体制について調査した.外国人症例は国内症例と比べ,低年齢,大型のものが多い傾向があったが,最終的な発作転帰は有意差がなかった.外国人患者へのアンケートでは,9割以上で高い満足度が得られた.一方,関係医療職への調査では,言語,ルールの遵守,食事などでの問題が指摘されたが,7割近くは外国人診療で良い経験であったと回答した.特定の疾患に対する治療に特化した外国人診療を行うことにより,円滑な外国人診療が可能となった....

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Bibliographic Details
Published in小児の脳神経 Vol. 46; no. 4; pp. 297 - 302
Main Authors 増田, 浩, 亀山, 茂樹, 白水, 洋史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本小児神経外科学会 2021
日本小児神経外科学会
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ISSN0387-8023
2435-824X
DOI10.34544/jspn.46.4_297

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Summary:当院で定位温熱凝固術を行った外国人の視床下部過誤腫患者65例の特徴と,当院の外国人診療体制について調査した.外国人症例は国内症例と比べ,低年齢,大型のものが多い傾向があったが,最終的な発作転帰は有意差がなかった.外国人患者へのアンケートでは,9割以上で高い満足度が得られた.一方,関係医療職への調査では,言語,ルールの遵守,食事などでの問題が指摘されたが,7割近くは外国人診療で良い経験であったと回答した.特定の疾患に対する治療に特化した外国人診療を行うことにより,円滑な外国人診療が可能となった.
ISSN:0387-8023
2435-824X
DOI:10.34544/jspn.46.4_297