舌に発生した粘液脂肪腫の1例

粘液脂肪腫は極めて稀な脂肪腫の亜型であり,本邦でこれまで報告された口腔内の発生例はわずか4例しかない。われわれは64歳男性の舌縁部に発生した粘液脂肪腫の1例を経験したので報告する。患者は舌の腫脹を主訴に紹介初診された。T1,T2強調像にて11×9×11mmの高信号を認めた。全身麻酔下に舌腫瘍摘出術を行った。病理組織学的所見は,成熟した大小不同の脂肪細胞の増殖からなり,間質に粘液腫様変化を認めたため,舌粘液脂肪腫と診断した。術後1年が経過するが再発は認めていない。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本口腔腫瘍学会誌 Vol. 31; no. 4; pp. 203 - 206
Main Authors 楠元, 順哉, 榎本, 由依, 高田, 直樹, 岩田, 英治, 橘, 進彰, 高井, 美玲, 明石, 昌也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本口腔腫瘍学会 2019
日本口腔腫瘍学会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0915-5988
1884-4995
DOI10.5843/jsot.31.203

Cover

More Information
Summary:粘液脂肪腫は極めて稀な脂肪腫の亜型であり,本邦でこれまで報告された口腔内の発生例はわずか4例しかない。われわれは64歳男性の舌縁部に発生した粘液脂肪腫の1例を経験したので報告する。患者は舌の腫脹を主訴に紹介初診された。T1,T2強調像にて11×9×11mmの高信号を認めた。全身麻酔下に舌腫瘍摘出術を行った。病理組織学的所見は,成熟した大小不同の脂肪細胞の増殖からなり,間質に粘液腫様変化を認めたため,舌粘液脂肪腫と診断した。術後1年が経過するが再発は認めていない。
ISSN:0915-5988
1884-4995
DOI:10.5843/jsot.31.203