内視鏡的粘膜下層剥離術を施行した食道類基底細胞癌の1例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 101; no. 1; pp. 32 - 34
• Main Authors: 大森, 泰, 杜, 雯林, 藤村, 知賢, 夏, 錦言, 中村, 公彦, 有澤, 淑人
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 09.12.2022; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: ESD; 類基底細胞癌
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.101.1_32

「I 緒言」食道類基底細胞癌(BSC)は稀な特殊型食道癌である. ESDを施行したBSCの1例を経験したので文献的考察を含めて報告する. 「II 症例」症例: 80歳代, 男性 主訴: 特になし 既往歴: 高血圧症, 高尿酸血症, 狭心症, 結腸ポリープ 生活歴: ビール500ml + 日本酒540ml, Non-Flusher, Non-smoker 現病歴: 胃癌検診内視鏡で食道病変を指摘され, 前医を受診した. 9mm大の食道癌Mt, cType0-IIc, cT1a-LPM, cN0, cM0, cStage Iと診断され. ESDが施行された. 病理診断は扁平上皮癌(SCC), 15×10mm, pT1a-LPM, pHM1, pVM0, ly(-), v(-)であった. 肛門側切除断端陽性のため経過観察となり, 2か月後の内視鏡検査で, ESD瘢痕肛門側に初回治療時には認識されていなかった小隆起を認めた.