横浜市立大学附属市民総合医療センター歯科・口腔外科・矯正歯科における過去16年間の顎変形症治療に関する実態調査
「緒言」 近年, 顎矯正手術はその治療効果が一般的に広く認知され, 口腔外科領域の手術として重要な位置を占めている. それに伴い患者の治療結果に対する要求も多様化し, それに応えるべく対応する術式にも変遷が認められる. 2000年1月に開設された横浜市立大学附属市民総合医療センター歯科・口腔外科・矯正歯科(以下, 当科)は常勤の矯正歯科医を有しているため, 顎変形症患者の治療に対し口腔外科と矯正歯科が密接に連携を図り, 治療結果に対してお互いの意見を積極的に交わしている. 今回, 当科で2000年1月1日から2015年12月31日までの16年間に施行された顎矯正手術症例に関して, 症例の実態,...
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Published in | 日本顎変形症学会雑誌 Vol. 26; no. 3; pp. 195 - 201 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本顎変形症学会
15.08.2016
日本顎変形症学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0916-7048 1884-5045 |
DOI | 10.5927/jjjd.26.195 |
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Summary: | 「緒言」 近年, 顎矯正手術はその治療効果が一般的に広く認知され, 口腔外科領域の手術として重要な位置を占めている. それに伴い患者の治療結果に対する要求も多様化し, それに応えるべく対応する術式にも変遷が認められる. 2000年1月に開設された横浜市立大学附属市民総合医療センター歯科・口腔外科・矯正歯科(以下, 当科)は常勤の矯正歯科医を有しているため, 顎変形症患者の治療に対し口腔外科と矯正歯科が密接に連携を図り, 治療結果に対してお互いの意見を積極的に交わしている. 今回, 当科で2000年1月1日から2015年12月31日までの16年間に施行された顎矯正手術症例に関して, 症例の実態, 顎矯正手術法の変遷とそれぞれの手術件数について調査・検討したので報告する. 「資料と方法」 2000年1月から2015年12月までの16年間に当科を受診し, 外科的矯正治療の適応と診断し顎矯正手術を施行した患者798名(口唇裂・口蓋裂を含む先天異常を伴う患者を除く)を対象とした. |
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ISSN: | 0916-7048 1884-5045 |
DOI: | 10.5927/jjjd.26.195 |