肛門管尖圭コンジローマに対し内視鏡的粘膜下層剥離術を施行した1例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 87; no. 1; pp. 190 - 191
• Main Authors: 吉田, 有輝, 斉田, 芳久, 加藤, 充, 北川, 智之, 平山, 圭穂, 鈴木, 武志, 前谷, 容, 富永, 健司, 三登, 久美子, 根本, 夕夏子, 佐藤, 浩一郎, 日原, 大輔, 高橋, 啓, 高木, 厚子, 伊藤, 紗代
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 12.12.2015; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: 内視鏡的粘膜下層剥離術（ESD）; 肛門管尖圭コンジローマ
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.87.1_190

「症例」 患者:60歳代, 女性. 主訴:便潜血陽性. 既往歴:17歳虫垂炎手術. 嗜好品:喫煙20本/日×44年間, 飲酒缶ビール2本/日. 現病歴:検診で便潜血陽性を指摘され, 近医で施行した大腸内視鏡で下部直腸から肛門管に隆起性病変を認めた. 生検病理診断は尖圭コンジローマの疑いであった. 当院を紹介受診し, 大腸内視鏡を再検した. 入院時現症:身長153.0cm, 体重65.8kg, 体温36.6℃, 血圧140/92mmHg, 脈拍数77/分, 腹部平坦かつ軟, 肛門周囲, 外陰部に異常所見は認めなかった. 入院時血液学的検査:腫瘍マーカーはCEA4.8ng/ml, CA19-9 0.9U/mlと正常であった. 肝炎ウイルス, 梅毒検査陰性, HIV抗体陰性であった.