十二指腸球部のmuco-submucosal elongated polypを内視鏡的に切除した1例
「はじめに」粘膜および粘膜下層からなる細長い非腫瘍性のポリープを総称してmuco-submucosal elongated polyp(以下, MSEP)と呼び, 1994年に大腸で報告された比較的新しい疾患概念である. 1994年から2015年までの医学中央雑誌による検索は十二指腸に認められたMSEPの報告は5例であった. 今回, 我々は十二指腸球部に発生したMSEPを経験したので報告する. 「症例」「患者」: 76歳, 男性. 「主訴」: 心窩部不快感. 「既往歴」: 前立腺肥大症, 高血圧, 脊柱管狭窄症. 「現病歴」: 心窩部不快感の精査目的に上部消化管内視鏡検査を施行し, 十二指腸球...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 88; no. 1; pp. 116 - 117 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
11.06.2016
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.88.1_116 |
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Summary: | 「はじめに」粘膜および粘膜下層からなる細長い非腫瘍性のポリープを総称してmuco-submucosal elongated polyp(以下, MSEP)と呼び, 1994年に大腸で報告された比較的新しい疾患概念である. 1994年から2015年までの医学中央雑誌による検索は十二指腸に認められたMSEPの報告は5例であった. 今回, 我々は十二指腸球部に発生したMSEPを経験したので報告する. 「症例」「患者」: 76歳, 男性. 「主訴」: 心窩部不快感. 「既往歴」: 前立腺肥大症, 高血圧, 脊柱管狭窄症. 「現病歴」: 心窩部不快感の精査目的に上部消化管内視鏡検査を施行し, 十二指腸球部に6cm大のポリープが認められた. 内視鏡的ポリープ切除目的で入院した. 「内服薬」: オルメタン1T 1×, トリクロルメチアジド(1mg)1T 1×, プレガバリン(25mg)1T, ロキソプロフェンNa水和物(60mg)1T 1×, テプレノン(50mg)3T 3×, ヂュタステリド(0.5)1T 1×, シロドシン(4mg)2T 2×. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.88.1_116 |