症候性膵管狭窄に対しEUS-RV法による膵管ドレナージが有効であった1例
「症例」患者: 60歳, 男性 主訴: 上腹部痛 現病歴: 他院で肺癌に対し化学療法中, 201X-1年5月PET-CTで肺癌の膵転移と診断された. 同年8月閉塞性黄疸に対し, Self-expandable metallic stent (SEMS)を留置したところ急性膵炎を発症したため, SEMSを抜去し膵炎は軽快した. その後201X年3月に上腹部痛が出現し, 閉塞性膵炎と診断された. 前医にて経乳頭的膵管ドレナージを試みるも, ガイドワイヤー(GW)が主膵管狭窄部を突破し得ず断念し, 当院を紹介受診した. 現症: 体温36.6℃, 心拍数75回/分, 血圧102/65mmHg. 上腹部...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 96; no. 1; pp. 198 - 200 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
26.06.2020
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.96.1_198 |
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Summary: | 「症例」患者: 60歳, 男性 主訴: 上腹部痛 現病歴: 他院で肺癌に対し化学療法中, 201X-1年5月PET-CTで肺癌の膵転移と診断された. 同年8月閉塞性黄疸に対し, Self-expandable metallic stent (SEMS)を留置したところ急性膵炎を発症したため, SEMSを抜去し膵炎は軽快した. その後201X年3月に上腹部痛が出現し, 閉塞性膵炎と診断された. 前医にて経乳頭的膵管ドレナージを試みるも, ガイドワイヤー(GW)が主膵管狭窄部を突破し得ず断念し, 当院を紹介受診した. 現症: 体温36.6℃, 心拍数75回/分, 血圧102/65mmHg. 上腹部に圧痛あり. 血液生化学検査所見: Table 1参照. 造影CT: 膵頭部辺縁には淡い造影効果を有する境界明瞭な40mm大の腫瘤と, 腫瘤より尾側の主膵管は拡張し, 膵体尾部周囲には液体貯留を伴う. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.96.1_198 |