Extended nasolabial flapで再建した進行口唇癌の一例
進行した悪性口唇腫瘍の切除後の再建は,整容面,嚥下,構音機能の十分な配慮が必要となる。症例は79歳,女性で上下唇腫瘍を認め,中分化扁平上皮癌と診断された。全身麻酔下に上下唇腫瘍に対し,腫瘍切除術を施行した。再建には眼角動脈と顔面動脈を栄養血管とし,左側顔面の広範囲な頰部皮膚を有茎性に立ち上げたextended nasolabial flapを使用した。本法の特徴は広範囲の口唇欠損の再建が短時間で可能であることである。...
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Published in | 日本口腔腫瘍学会誌 Vol. 32; no. 2; pp. 39 - 44 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本口腔腫瘍学会
2020
日本口腔腫瘍学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0915-5988 1884-4995 |
DOI | 10.5843/jsot.32.39 |
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Summary: | 進行した悪性口唇腫瘍の切除後の再建は,整容面,嚥下,構音機能の十分な配慮が必要となる。症例は79歳,女性で上下唇腫瘍を認め,中分化扁平上皮癌と診断された。全身麻酔下に上下唇腫瘍に対し,腫瘍切除術を施行した。再建には眼角動脈と顔面動脈を栄養血管とし,左側顔面の広範囲な頰部皮膚を有茎性に立ち上げたextended nasolabial flapを使用した。本法の特徴は広範囲の口唇欠損の再建が短時間で可能であることである。 |
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ISSN: | 0915-5988 1884-4995 |
DOI: | 10.5843/jsot.32.39 |