結腸癌内視鏡的切除後の単孔式結腸切除術
「背景」深達度M~SM浅層の早期大腸癌に対しEMR・ESDは低侵襲で根治可能な手技であるが, sm massive, 断端陽性, 脈管浸潤陽性などの場合, リンパ節郭清を含めた外科的追加切除が必要である. この場合, 根治性と低侵襲性を両立した術式が望ましい. 当科では低侵襲手術として小切開(皮膚切開7cm以下)による結腸癌根治術を2000年以降導入し300例以上に行ってきた1). また一部の症例に対する臍周囲極小切開法の長期成績についても報告してきた2). 現在では, 単孔式内視鏡手術=single-incision laparoscopic surgery(SILS)での結腸切除3)にもこ...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 78; no. 2; pp. 142 - 143 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
2011
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.78.2_142 |
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Summary: | 「背景」深達度M~SM浅層の早期大腸癌に対しEMR・ESDは低侵襲で根治可能な手技であるが, sm massive, 断端陽性, 脈管浸潤陽性などの場合, リンパ節郭清を含めた外科的追加切除が必要である. この場合, 根治性と低侵襲性を両立した術式が望ましい. 当科では低侵襲手術として小切開(皮膚切開7cm以下)による結腸癌根治術を2000年以降導入し300例以上に行ってきた1). また一部の症例に対する臍周囲極小切開法の長期成績についても報告してきた2). 現在では, 単孔式内視鏡手術=single-incision laparoscopic surgery(SILS)での結腸切除3)にもこれらの経験を応用している. 今回, 内視鏡治療を試みた後の追加切除症例に対して施行した我々のオリジナルな単孔式結腸切除術の初期成績について報告する. 「症例」2009年9月から2010年11月の間に結腸腫瘍に対して内視鏡治療を試みた後に単孔式結腸切除術を施行した5例を対象とした. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.78.2_142 |