本邦肺移植症例登録報告—2023

「I. はじめに」日本肺および心肺移植研究会では, 本邦全体の肺移植の現状を把握し, この情報を肺移植実施施設間で共有するとともに肺移植施設外へ公表することを目的として, 本邦における脳死肺移植および生体肺移植施行例の登録報告を2005年より本誌上で開始した. 本稿は, 2022年末までの肺移植施行例に関する情報を解析した, 本邦肺移植登録報告の第19報である. 「II. 対象と方法」2022年末までに本邦において脳死肺移植, 生体肺移植または心肺移植を受けた全症例に関し, 患者数, 原疾患, 術式, 術後生存率, 活動性の状況, 就労状況, 死因を調査・集積し, これを解析した. 生存率の算...

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Published in移植 Vol. 58; no. 3; pp. 219 - 225
Main Author 日本肺および心肺移植研究会
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本移植学会 2023
日本移植学会
Subjects
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ISSN0578-7947
2188-0034
DOI10.11386/jst.58.3_219

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Summary:「I. はじめに」日本肺および心肺移植研究会では, 本邦全体の肺移植の現状を把握し, この情報を肺移植実施施設間で共有するとともに肺移植施設外へ公表することを目的として, 本邦における脳死肺移植および生体肺移植施行例の登録報告を2005年より本誌上で開始した. 本稿は, 2022年末までの肺移植施行例に関する情報を解析した, 本邦肺移植登録報告の第19報である. 「II. 対象と方法」2022年末までに本邦において脳死肺移植, 生体肺移植または心肺移植を受けた全症例に関し, 患者数, 原疾患, 術式, 術後生存率, 活動性の状況, 就労状況, 死因を調査・集積し, これを解析した. 生存率の算出にはKaplan-Meier法を用いた. 「III. 結果」「1. 肺移植希望者の新規登録数と肺移植症例数」日本臓器移植ネットワークへの肺移植希望者の新規登録数の年次推移を図1に示した. 改正臓器移植法施行翌年の2011年より肺移植希望者が増え, 2016年にいったんピークに達した.
ISSN:0578-7947
2188-0034
DOI:10.11386/jst.58.3_219