鉄欠乏性貧血の原因精査にバルーン内視鏡が有用であった小腸型GISTの1例
「症例」 患者:68歳, 女性. 主訴:労作時息切れ. 既往歴:15歳時急性虫垂炎, 57歳時高血圧, 60歳時鉄欠乏性貧血. 現病歴:高血圧に対して約10年前から加療され, 7年前からは鉄欠乏性貧血に鉄剤が投与されていた. 20XX年9月中旬から労作時息切れを自覚し, 血液検査で貧血を認めたため9月下旬に近医に入院した. その際の腹部造影CTで十二指腸トライツ靭帯近傍に造影不均一な径4cm大の腫瘤を認めたが, 同院での上部消化管内視鏡検査では同部周囲まで内視鏡が到達せず, 腫瘤の同定に至らなかった. 外科的手術を含めた精査目的で当院を紹介受診し, 10月下旬にシングルバルーン小腸内視鏡検査施...
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          | Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 87; no. 1; pp. 168 - 169 | 
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| Main Authors | , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
    
        12.12.2015
     日本消化器内視鏡学会関東支部会  | 
| Subjects | |
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| ISSN | 1348-9844 2187-4999  | 
| DOI | 10.11641/pde.87.1_168 | 
Cover
| Summary: | 「症例」 患者:68歳, 女性. 主訴:労作時息切れ. 既往歴:15歳時急性虫垂炎, 57歳時高血圧, 60歳時鉄欠乏性貧血. 現病歴:高血圧に対して約10年前から加療され, 7年前からは鉄欠乏性貧血に鉄剤が投与されていた. 20XX年9月中旬から労作時息切れを自覚し, 血液検査で貧血を認めたため9月下旬に近医に入院した. その際の腹部造影CTで十二指腸トライツ靭帯近傍に造影不均一な径4cm大の腫瘤を認めたが, 同院での上部消化管内視鏡検査では同部周囲まで内視鏡が到達せず, 腫瘤の同定に至らなかった. 外科的手術を含めた精査目的で当院を紹介受診し, 10月下旬にシングルバルーン小腸内視鏡検査施行目的に入院した. 入院時現症:眼瞼結膜に貧血あり, 眼球結膜に黄染なし, 表在リンパ節触知せず, 腹部平坦かつ軟, 圧痛なし. | 
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| ISSN: | 1348-9844 2187-4999  | 
| DOI: | 10.11641/pde.87.1_168 |