十二指腸乳頭生検後に重症急性膵炎を生じた2例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 92; no. 1; pp. 108 - 109
• Main Authors: 山内, 浩史, 奥脇, 興介, 木田, 光広, 宮田, 英治, 長谷川, 力也, 今泉, 弘, 小泉, 和三郎, 石橋, 侑, 岩井, 知久, 金子, 亨
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 15.06.2018; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: 乳頭部生検; 急性膵炎
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.92.1_108

「はじめに」急性膵炎には各種原因があるが, 今日われわれは乳頭部生検した症例, 内視鏡下乳頭切除術後瘢痕部生検した症例で重症急性膵炎を経験したため, 文献的考察を加え報告する. 「症例」「患者1」: 54歳, 女性. 「主訴」: 心窩部痛, 嘔吐. 「既往歴」: 重症急性膵炎〔内視鏡的粘膜切除術(EMR)翌日止血処置後〕. 「現病歴」: 十二指腸乳頭近傍の十二指腸腫瘍に対しEMRを施行. 約3年後の上部消化管内視鏡検査(EGD)でEMR後瘢痕部と十二指腸乳頭から1カ所ずつ生検施行. 同日夕方に心窩部痛, 嘔吐を主訴に当科受診し重症急性膵炎と診断され入院となった.