副乳頭カルチノイドの1例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 80; no. 2; pp. 154 - 155
• Main Authors: 住野, 泰清, 石川, 久木, 五十嵐, 良典, 渋谷, 和俊, 岸本, 有為, 久保田, 喜久, 金子, 弘真, 渡邊, 学, 笹井, 大督, 三村, 享彦, 伊藤, 謙, 新井, 典岳, 鎌田, 至
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 10.06.2012; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: カルチノイド; 副乳頭
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.80.2_154

「症例」 患者:60歳代, 女性. 主訴:胃部不快感. 既往歴:網膜中心静脈閉塞症. 家族歴:特記すべき事項なし. 嗜好品:喫煙, 飲酒なし. 現病歴:2011年5月に胃部不快感の精査目的で前医受診し上部消化管内視鏡検査を施行した. 十二指腸下行部に隆起性病変を認め, 生検組織診断でカルチノイドと診断された. 精査加療目的で6月に当院を紹介受診した. 入院時現症:身長157cm, 体重38kg, 意識清明, 血圧122/66mmHg, 脈拍72回/分, 体温36.8℃, 貧血なし, 眼球結膜黄染なし, 胸腹部異常所見なし, 皮膚紅斑・紫斑なし. 入院時血液検査:異常所見は認めなかった. 上部消化管内視鏡検査:十二指腸下行部に20mm大, 中央に発赤と浅い陥凹を伴う隆起性病変を認めた. また周囲粘膜のひきつれを認めた(Color 1). 超音波内視鏡検査:第3層に内部不均一な低エコー領域として描出される19×16mm大の腫瘍を認めた.