シングルバルーン内視鏡で診断しえた若年性小腸癌の1例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 91; no. 1; pp. 166 - 167
• Main Authors: 小野, 真史, 五十嵐, 良典, 渋谷, 和俊, 小林, 智子, 西川, 雄祐, 船橋, 公彦, 原, 精一, 小池, 淳一, 山本, 慶郎, 乾山, 光子, 中込, 英理子, 大塚, 隆文, 牛込, 充則, 根本, 哲生, 渕之上, 和弘, 密田, 亜希
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 08.12.2017; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: シングルバルーン小腸内視鏡; 小腸癌
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.91.1_166

「症例」患者: 17歳, 女性. 主訴: 腹痛・嘔吐・腹部膨満. 既往歴: 特記すべきことなし. 家族歴: 祖父弟が大腸癌で手術歴あり, 祖父兄が大腸癌で死亡. 現病歴: 2016年9月から左下腹部の持続痛, 腹部膨満感を週1回の頻度で認めていた. 受診の1週間前から症状が増悪し, 食事摂取困難となったため当院を受診した. 精査加療目的に入院した. 入院時現症: 身長156.6cm, 体重46kg, BMI 18.8, 体温36.5℃, 脈拍85回/分, 血圧124/76mmHg, SpO2(RA)100%, 意識清明, 眼瞼結膜貧血なし, 眼球結膜黄染なし, 心雑音・肺雑音なし, 腹部平坦かつ軟, グル音正常, 左下腹部に圧痛あり. 入院時血液検査: 炎症反応の上昇は認めず. 貧血も認めなかった. 腫瘍マーカーは正常範囲内であった. 入院時腹部造影CT検査: 著名な胃拡張を認めた.