十二指腸原発濾胞性リンパ腫の1例

「症例」 患者 : 65歳, 男性. 主訴 : 右側腹部違和感. 既往歴 : 30歳 胃穿孔に対して胃切除およびBilroth I型再建, 60歳 Helicobacter pylori除菌成功. 現病歴 : 2006年11月に当院にて早期胃癌に対して内視鏡的粘膜切除術を実施された. それ以降定期的に上部消化管内視鏡, および胸腹部CTによるメタサベイランスを施行されていたが, 再発は認めていない. 2012年2月より右側腹部の違和感を自覚していた. 2012年5月の上部消化管内視鏡検査で十二指腸下行脚に集簇した白色顆粒状病変を認め, 生検の結果, 濾胞性リンパ腫Grade 1と診断された....

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 86; no. 1; pp. 164 - 165
Main Authors 片山, 正, 上岡, 直史, 小島, 勝, 伊倉, 顕彦, 小林, 真介, 水野, 達人, 山本, 悠太, 佐伯, 恵太, 白石, 貴久, 上原, 淳, 寺元, 研, 岡村, 幸重, 東澤, 俊彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 13.06.2015
日本消化器内視鏡学会関東支部会
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.86.1_164

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Summary:「症例」 患者 : 65歳, 男性. 主訴 : 右側腹部違和感. 既往歴 : 30歳 胃穿孔に対して胃切除およびBilroth I型再建, 60歳 Helicobacter pylori除菌成功. 現病歴 : 2006年11月に当院にて早期胃癌に対して内視鏡的粘膜切除術を実施された. それ以降定期的に上部消化管内視鏡, および胸腹部CTによるメタサベイランスを施行されていたが, 再発は認めていない. 2012年2月より右側腹部の違和感を自覚していた. 2012年5月の上部消化管内視鏡検査で十二指腸下行脚に集簇した白色顆粒状病変を認め, 生検の結果, 濾胞性リンパ腫Grade 1と診断された. 同年9月に化学療法導入目的で入院した. 入院時現症 : 眼瞼結膜に貧血なし, 眼球結膜に黄染なし, 表在リンパ節触知せず, 肝脾腫なし, 右上腹部に軽度圧痛あり. 血液検査 : sIL-2R 681U/mlと軽度高値. 上部消化管内視鏡検査 : 十二指腸下行脚Vater乳頭近傍に白色絨毛の顆粒状集簇を認めた.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.86.1_164