骨髄異形性症候群に早期胃癌と直腸癌の重複癌を合併した1例

「症例」 患者:66歳, 男性. 主訴:めまい, 息切れ. 既往歴:特記すべきことなし. 現病歴:めまい, 息切れを主訴に近医受診し貧血を指摘された. 貧血精査目的に当科紹介受診となった. 入院時現症:眼瞼結膜に貧血を認めた. 入院時血液検査所見:正球性正色性貧血, 白血球, 血小板減少を認めた(Table 1). 上部消化管内視鏡検査:体中部小彎にIIa+IIc型, 20mm大の早期胃癌を認めた(Color 1). 生検結果はwell differentiated adenocarsinomaであった. 下部消化管内視鏡検査:直腸(Ra)にIIa+IIc型, 15mm大の早期大腸癌を認めた....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 81; no. 2; pp. 112 - 113
Main Authors 羽山, 弥毅, 野中, 雅也, 福澤, 麻理, 後藤田, 卓志, 向井, 俊太郎, 杉田, 暁大, 森安, 史典, 竹内, 眞美, 草野, 央, 福澤, 誠克, 辻, 雄一郎, 山中, 康生, 河合, 隆, 八木, 健二, 杉本, 弥子, 河野, 真
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 07.12.2012
日本消化器内視鏡学会関東支部会
Subjects
消化管悪性腫瘍
骨髄異形成症候群
Online AccessGet full text
ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.81.2_112

Cover

More Information
Summary:「症例」 患者:66歳, 男性. 主訴:めまい, 息切れ. 既往歴:特記すべきことなし. 現病歴:めまい, 息切れを主訴に近医受診し貧血を指摘された. 貧血精査目的に当科紹介受診となった. 入院時現症:眼瞼結膜に貧血を認めた. 入院時血液検査所見:正球性正色性貧血, 白血球, 血小板減少を認めた(Table 1). 上部消化管内視鏡検査:体中部小彎にIIa+IIc型, 20mm大の早期胃癌を認めた(Color 1). 生検結果はwell differentiated adenocarsinomaであった. 下部消化管内視鏡検査:直腸(Ra)にIIa+IIc型, 15mm大の早期大腸癌を認めた. 生検結果はwell differentiated adenocarsinomaであった(Color 2). 胸腹部CT検査:リンパ節や他臓器への転移は認めなかった. 骨髄穿刺検査:芽球比率は10%で, 骨髄異形性症候群(myelodysplastic syndrome:MDS)のrefractory anemia with excess blast(芽球増加を伴う不応性貧血)の所見であった.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.81.2_112