超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診で診断した結腸癌十二指腸再発の1例

「I 緒言」粘膜下腫瘍の形態を呈した上行結腸癌十二指腸遺残再発に対して, 超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診(EUS-FNA)が診断に有用であった症例を経験したので報告する. 「II 症例」患者: 80歳代, 女性. 主訴: なし. 現病歴: 約4年前に上行結腸癌(T4N3M0 stageIIIb)に対して結腸右半切除術を施行し, 十二指腸下行部と腫瘍の癒着が強く, 切除断端が陽性(90×55mm, Type2, tub2, pT4a(SE), int, INFb, ly1, v1, PN0, pPM0, pDM0, EX(-), CY(-), R1, CurB, 大腸癌取扱い規約第8版)であった....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 97; no. 1; pp. 106 - 107
Main Authors 中河原, 浩史, 藤川, 博敏, 堤, 菜津子, 金子, 桂士, 山田, 康嗣, 桂, 義久, 菊田, 大一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 18.12.2020
日本消化器内視鏡学会関東支部会
Subjects
結腸癌十二指腸遺残再発
超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診
Online AccessGet full text
ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.97.1_106

Cover

More Information
Summary:「I 緒言」粘膜下腫瘍の形態を呈した上行結腸癌十二指腸遺残再発に対して, 超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診(EUS-FNA)が診断に有用であった症例を経験したので報告する. 「II 症例」患者: 80歳代, 女性. 主訴: なし. 現病歴: 約4年前に上行結腸癌(T4N3M0 stageIIIb)に対して結腸右半切除術を施行し, 十二指腸下行部と腫瘍の癒着が強く, 切除断端が陽性(90×55mm, Type2, tub2, pT4a(SE), int, INFb, ly1, v1, PN0, pPM0, pDM0, EX(-), CY(-), R1, CurB, 大腸癌取扱い規約第8版)であった. 本人の希望で経過観察していたが, 術後3年の腹部CTで十二指腸下行部に腫瘤性病変を認め, EUS-FNA目的に入院となった. 既往歴: 脳梗塞, 左小脳出血, 統合失調症 現症: バイタルサインは異常なし.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.97.1_106