粘膜切開生検にて胃GISTと診断しLECSにて切除した1例
「はじめに」 GIST(gastrointestinal stromal tumor)をはじめとする胃の粘膜下腫瘍(gastric submucosal tumor:SMT)は, 術前の病理組織診断が困難とされている. そのため, GIST診療ガイドライン1)に準ずると2cm未満の胃SMTは内視鏡や胃造影検査により定期的に経過観察されることが多い. 今回, 我々は増大傾向のある2cm未満の胃SMTに対し粘膜切開生検にて病理組織学的にGISTと診断し, 腹腔鏡・内視鏡合同胃局所切除術(laparoscopic and endoscopic cooperative surgery:LECS)2)に...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 82; no. 1; pp. 126 - 127 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
14.06.2013
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.82.1_126 |
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Summary: | 「はじめに」 GIST(gastrointestinal stromal tumor)をはじめとする胃の粘膜下腫瘍(gastric submucosal tumor:SMT)は, 術前の病理組織診断が困難とされている. そのため, GIST診療ガイドライン1)に準ずると2cm未満の胃SMTは内視鏡や胃造影検査により定期的に経過観察されることが多い. 今回, 我々は増大傾向のある2cm未満の胃SMTに対し粘膜切開生検にて病理組織学的にGISTと診断し, 腹腔鏡・内視鏡合同胃局所切除術(laparoscopic and endoscopic cooperative surgery:LECS)2)にて治癒切除し得た1例を経験したので報告する. 「症例」 患者:70歳, 女性. 主訴:なし. 既往歴:なし. 現病歴:2008年に近医で胃SMTを指摘され, 以後定期的に上部消化管内視鏡検査を施行していた. 2012年1月に施行した上部消化管内視鏡検査では, 腫瘍径が前年に比べ増大していたため, 精査依頼にて当院へ紹介受診となった. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.82.1_126 |