高齢大腿骨頸部骨折患者の栄養状態と歩行能力予後との関連性について
〔目的〕大腿骨頸部骨折患者の歩行獲得と入院時栄養状態との関連性について検討することが目的である.〔方法〕対象は266名であり,平均年齢は85.2歳であった.歩行獲得に関連する要因を検討するために,ロジスティック回帰分析を用いた.従属変数は歩行獲得とし,説明変数は,認知症,脳卒中の既往,年齢,受傷前歩行能力,術式,骨折型を措定すると共に,栄養状態に関する変数を投入した.〔結果〕入院時Alb値(オッズ比5.18,95%信頼区間2.17-12.33)は歩行獲得を説明する有意な変数として採択された.〔結論〕大腿骨頸部骨折患者の歩行獲得を進めていく上で,栄養状態に留意しなければならないことが示された....
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Published in | 理学療法科学 Vol. 30; no. 1; pp. 53 - 56 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
2015
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Subjects | |
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ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
DOI | 10.1589/rika.30.53 |
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Summary: | 〔目的〕大腿骨頸部骨折患者の歩行獲得と入院時栄養状態との関連性について検討することが目的である.〔方法〕対象は266名であり,平均年齢は85.2歳であった.歩行獲得に関連する要因を検討するために,ロジスティック回帰分析を用いた.従属変数は歩行獲得とし,説明変数は,認知症,脳卒中の既往,年齢,受傷前歩行能力,術式,骨折型を措定すると共に,栄養状態に関する変数を投入した.〔結果〕入院時Alb値(オッズ比5.18,95%信頼区間2.17-12.33)は歩行獲得を説明する有意な変数として採択された.〔結論〕大腿骨頸部骨折患者の歩行獲得を進めていく上で,栄養状態に留意しなければならないことが示された. |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.30.53 |