内視鏡的粘膜下層剥離術を施行した十二指腸脂肪腫の1例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 88; no. 1; pp. 110 - 111
• Main Authors: 山岸, 秀嗣, 笹井, 貴子, 平石, 秀幸, 今井, 康雄, 金森, 瑛, 吉竹, 直人, 岩崎, 茉莉, 富永, 圭一, 土田, 幸平, 金子, 仁人, 土田, 知恵子, 中野, 正和, 紀, 仁
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 11.06.2016; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: ESD; 十二指腸脂肪腫
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.88.1_110

「症例」「患者」: 57歳, 男性. 「主訴」: 食思不振. 「既往歴」: 高血圧症. 「現病歴」: 食思不振精査目的の前医の上部消化管内視鏡検査(endoscopic gastroduodenoscopy: EGD)で, 十二指腸球部に粘膜下腫瘍(submucosal tumor: SMT)を認め, 当院を紹介受診. 当科でEGDを施行し, 十二指腸球部前壁に30mm大のSMTを認めた. 有症状であったため治療適応と判断し, 精査加療目的に入院となった. 「入院時現症」: 身長170.3cm, 体重75.6kg, 血圧137/91mmHg, 体温35.9℃, 腹部は平坦・軟で, 自発痛や圧痛なし. 「入院時血液生化学検査」: 特記所見なし. 「EGD」: 十二指腸球部前壁に幽門輪を塞ぐように位置する3cm大のSMTを認めた. 腫瘍は亜有茎性で柔らかく, 腫瘍頂部に前医生検後の瘢痕を認めた.