総胆管結石を合併したcholedochoceleに対し内視鏡治療が可能だった1例
「はじめに」 Choledochoceleは十二指腸壁内での総胆管末端部の嚢胞拡張を称し, 稀な疾患である. 総胆管結石を合併し内視鏡的に治療可能であったcholedochoceleの症例を経験したので報告する. 「症例」 患者:70代, 男性. 主訴:嘔吐, 腹痛. 既往歴:糖尿病. 嗜好歴:喫煙なし. 飲酒1-2合/日. 現病歴:来院1ヶ月前に他院で胆嚢摘出術を施行された. 術後に胆汁漏があり同院でドレナージチューブを留置し経過観察していた. X-2日, 嘔吐で同院を受診され, 画像検査で総胆管結石が疑われたためX日に当院に紹介となり転院となった. 入院時現症;体温36.1度. 眼瞼結膜貧...
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          | Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 98; no. 1; pp. 130 - 132 | 
|---|---|
| Main Authors | , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
    
        25.06.2021
     日本消化器内視鏡学会関東支部会  | 
| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 1348-9844 2187-4999  | 
| DOI | 10.11641/pde.98.1_130 | 
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| Summary: | 「はじめに」 Choledochoceleは十二指腸壁内での総胆管末端部の嚢胞拡張を称し, 稀な疾患である. 総胆管結石を合併し内視鏡的に治療可能であったcholedochoceleの症例を経験したので報告する. 「症例」 患者:70代, 男性. 主訴:嘔吐, 腹痛. 既往歴:糖尿病. 嗜好歴:喫煙なし. 飲酒1-2合/日. 現病歴:来院1ヶ月前に他院で胆嚢摘出術を施行された. 術後に胆汁漏があり同院でドレナージチューブを留置し経過観察していた. X-2日, 嘔吐で同院を受診され, 画像検査で総胆管結石が疑われたためX日に当院に紹介となり転院となった. 入院時現症;体温36.1度. 眼瞼結膜貧血なし. 眼球結膜黄染なし. 頸部リンパ節腫大腫脹なし. 心音整, 雑音なし. 呼吸音正常. 腹部は平坦, 軟, 腸蠕動音正常, 圧痛なし, Murphy徴候陰性. 下腿浮腫なし. 腹腔内にドレナージチューブあり. 入院時血液検査所見:白血球7500/μLであり炎症反応の上昇は認めなかった. | 
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| ISSN: | 1348-9844 2187-4999  | 
| DOI: | 10.11641/pde.98.1_130 |