完全型膵管非癒合を併存した膵胆管合流異常症，先天性胆道拡張症の1例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 75; no. 2; pp. 118 - 119
• Main Authors: 生馬, 晶子, 住野, 泰清, 五十嵐, 良典, 岸本, 有為, 樋上, 勝也, 岡野, 直樹, 渋谷, 和俊, 鈴木, 拓也, 金子, 弘真, 大塚, 由一, 谷川, 佳世子, 宅間, 健介, 渡邊, 学, 三村, 享彦, 伊藤, 謙, 鎌田, 至
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 2009; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: 膵管非癒合; 膵胆管合流異常症
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.75.2_118

症例は20歳男性。近医で急性膵炎，腫瘤形成性膵炎の診断で3回入院した。当科に精査のため入院した。ERCP上，総胆管嚢胞状拡張，共通管18.5mm，胆汁中アミラーゼの上昇を認めた。主乳頭造影でWirsung管は短く，副乳頭造影で，主膵管が造影されWirsung管と交通無かった。膵管非癒合に膵胆管合流異常を合併したと診断した。経過観察中に，急性胆嚢炎を併発し，経皮経肝胆嚢ドレナージ術（PTGBD）を施行した。当院外科にて幽門輪温存膵頭部十二指腸切除術施行（PpPD）した。術後経過は良好である。