胆嚢病変を契機に膵胆管合流異常と診断した1例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 93; no. 1; pp. 162 - 164
• Main Authors: 金子, 亨, 宮田, 英治, 木田, 光広, 山内, 浩史, 奥脇, 興介, 長谷川, 力也, 小泉, 和三郎, 今泉, 弘, 石橋, 侑, 岩井, 知久
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 14.12.2018; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: hyperplastic polyp; 膵胆管合流異常
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.93.1_162

「はじめに」 膵胆管合流異常は比較的稀な疾患で癌合併が問題となる. 今回我々は胆嚢隆起性病変を契機に膵胆管合流異常と診断した1例を経験したため報告する. 「症例」 患者: 31歳, 女性. 現病歴: 生来健康, 毎年検診を受けていて明らかな異常は指摘されていなかった. 20XX年に受けた検診で腹部超音波検査にて胆嚢壁肥厚を認め当科に紹介された. 既往歴: 慢性腎炎, 乳腺症. 家族歴: 特記事項なし. 内服歴: なし. 飲酒歴: 機会飲酒. 喫煙歴: なし. 身体所見: 身長170cm. 体重66kg. 体温36.4℃. 血圧130/80mmHg. 心拍75回/分・整. 眼球結膜, 皮膚黄染なし. 腹部は平坦・軟で圧痛・反跳痛は認めない. 血液検査所見: 腫瘍マーカーも含めて明らかな異常所見は認めない.