非接触型三次元形状計測装置を用いた体位変化に伴う顔面軟組織の分析
「緒言」顎矯正手術の目的は調和のとれた咬合の獲得と, 顎顔面形態の改善を図ることである. そのため, 手術前後の評価としては骨硬組織のみならず, 軟組織形態の分析も重要である. 従来, 軟組織形態の評価は頭部X線規格写真や顔面規格写真を用いた二次元的な分析がなされてきたが, 近年, 三次元CT構築画像(以下3D-CT)や非接触型三次元形状計測装置を用いた三次元的な分析へと変遷してきている. X線CTは顎矯正手術に伴う硬・軟組織の三次元的変化を同時に捉えることができるという点で非常に有用ではあるが, X線被曝の観点から頻回な撮影は困難である. 非接触型三次元形状計測装置は操作が簡便であり, X線...
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Published in | 日本顎変形症学会雑誌 Vol. 26; no. 1; pp. 18 - 25 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本顎変形症学会
15.04.2016
日本顎変形症学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0916-7048 1884-5045 |
DOI | 10.5927/jjjd.26.18 |
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Summary: | 「緒言」顎矯正手術の目的は調和のとれた咬合の獲得と, 顎顔面形態の改善を図ることである. そのため, 手術前後の評価としては骨硬組織のみならず, 軟組織形態の分析も重要である. 従来, 軟組織形態の評価は頭部X線規格写真や顔面規格写真を用いた二次元的な分析がなされてきたが, 近年, 三次元CT構築画像(以下3D-CT)や非接触型三次元形状計測装置を用いた三次元的な分析へと変遷してきている. X線CTは顎矯正手術に伴う硬・軟組織の三次元的変化を同時に捉えることができるという点で非常に有用ではあるが, X線被曝の観点から頻回な撮影は困難である. 非接触型三次元形状計測装置は操作が簡便であり, X線被曝の問題がない等有用な点が多く, 加えてX線CTと異なり立位をはじめ様々な体位で撮影が可能である. 非接触型三次元形状計測装置による計測を行う上で, 頭部の位置付けが計測精度を左右する大きな要因のひとつであるとされている. |
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ISSN: | 0916-7048 1884-5045 |
DOI: | 10.5927/jjjd.26.18 |