直腸狭窄を合併したClostridium difficile関連腸炎の1例
「症例」 患者:75歳, 男性. 現病歴:2010年12月, 出血性胃潰瘍にて近医入院. 入院時より発熱を繰り返し, 感染源は不明であったが, そのたびに各種抗菌薬を順に投与された(CTRX, CLDM, PIPC, ABK, VCM). その経過中の2011年1月, 下痢を認め, また, 便潜血陽性から下部消化管内視鏡検査施行され直腸に“全周性腫瘍”を指摘され, 2011年2月, 精査加療目的に当院へ転院された. 既往歴:慢性閉塞性動脈硬化症, 前立腺肥大. 家族歴:特記事項なし. 生活歴:アレルギーなし, 飲酒2合/日, 喫煙20本/日×55年. 海外渡航歴なし. 内服歴:NSAIDは入院...
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          | Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 80; no. 2; pp. 120 - 121 | 
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| Main Authors | , , , , , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
    
        10.06.2012
     日本消化器内視鏡学会関東支部会  | 
| Subjects | |
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| ISSN | 1348-9844 2187-4999  | 
| DOI | 10.11641/pde.80.2_120 | 
Cover
| Summary: | 「症例」 患者:75歳, 男性. 現病歴:2010年12月, 出血性胃潰瘍にて近医入院. 入院時より発熱を繰り返し, 感染源は不明であったが, そのたびに各種抗菌薬を順に投与された(CTRX, CLDM, PIPC, ABK, VCM). その経過中の2011年1月, 下痢を認め, また, 便潜血陽性から下部消化管内視鏡検査施行され直腸に“全周性腫瘍”を指摘され, 2011年2月, 精査加療目的に当院へ転院された. 既往歴:慢性閉塞性動脈硬化症, 前立腺肥大. 家族歴:特記事項なし. 生活歴:アレルギーなし, 飲酒2合/日, 喫煙20本/日×55年. 海外渡航歴なし. 内服歴:NSAIDは入院前の使用はなし. 入院中は, 解熱目的にNSAIDを使用されたことはあったが, 連用・多用はされていなかった. 入院時現症:体温36.7℃, 脈拍数65/min, 血圧142/85mmHg, 眼瞼結膜に軽度貧血あり, 眼球結膜に黄染なし, 頸部リンパ節触知せず, 腸雑音亢進低下なく, 平坦かつ軟, 圧痛・腫瘤・筋性防御なし, 肛門部病変認められず, 直腸診では直腸に全周性の硬い狭窄を触知. | 
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| ISSN: | 1348-9844 2187-4999  | 
| DOI: | 10.11641/pde.80.2_120 |