Cap polyposisの形態を呈したサイトメガロウイルス腸炎の1例
「はじめに」Cap polyposis(以下CP)は, ポリープ表面に帽子状の炎症性肉芽組織の付着を特徴とする稀な炎症性腸疾患である. 今回我々は, CPの形態を呈した稀なサイトメガロウイルス(Cytomegalovirus; 以下CMV)腸炎の1例を経験したため, 文献的考察を加え報告する. 「症例」「患者」: 58歳, 女性. 「家族歴」: 特になし. 「既往歴」: 慢性骨髄性白血病, 脂質異常症. 「現病歴」: 慢性骨髄性白血病に対してdasatinib投与中で, 治療経過は良好であったが, 1カ月前より持続する下痢と血便があり, 大腸内視鏡を施行目的に, 当科受診となった. 「血液検査...
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| Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 92; no. 1; pp. 132 - 133 |
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| Main Authors | , , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
15.06.2018
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
| Subjects | |
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| ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
| DOI | 10.11641/pde.92.1_132 |
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| Summary: | 「はじめに」Cap polyposis(以下CP)は, ポリープ表面に帽子状の炎症性肉芽組織の付着を特徴とする稀な炎症性腸疾患である. 今回我々は, CPの形態を呈した稀なサイトメガロウイルス(Cytomegalovirus; 以下CMV)腸炎の1例を経験したため, 文献的考察を加え報告する. 「症例」「患者」: 58歳, 女性. 「家族歴」: 特になし. 「既往歴」: 慢性骨髄性白血病, 脂質異常症. 「現病歴」: 慢性骨髄性白血病に対してdasatinib投与中で, 治療経過は良好であったが, 1カ月前より持続する下痢と血便があり, 大腸内視鏡を施行目的に, 当科受診となった. 「血液検査所見」: 軽度の貧血と低カリウム血症を認めた. 「CT所見」: 上行結腸から横行結腸にかけての壁肥厚, 周囲脂肪織濃度上昇, および少量の腹水貯留を認めた. 「大腸内視鏡所見」: 上行結腸から横行結腸にかけて多発する小ポリープがみられた. |
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| ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
| DOI: | 10.11641/pde.92.1_132 |