超音波内視鏡ガイド下膵仮性嚢胞ドレナージ術が有効であった1例
「はじめに」膵仮性嚢胞に対する内視鏡的治療法には, 経十二指腸乳頭的ドレナージ術, 内視鏡直視下およびEUS下経消化管的ドレナージ術がある. 膵仮性嚢胞の成因によっては経消化管的ドレナージは極めて有効で, EUSを併用しさらに安全に手技を行うことが可能である. 今回, 我々は慢性膵炎の再燃による膵仮性嚢胞に対しEUSガイド下膵仮性嚢胞ドレナージ(EUS-guidedpancreatic pseudocyst drainage:EUS-PCD)が有効であった症例を経験したため報告する. 「症例」患者:45歳, 女性. 主訴:心窩部痛. 既往歴:24歳時子宮外妊娠で手術, 39歳アルコール性急性膵...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 77; no. 2; pp. 152 - 153 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
2010
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.77.2_152 |
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Summary: | 「はじめに」膵仮性嚢胞に対する内視鏡的治療法には, 経十二指腸乳頭的ドレナージ術, 内視鏡直視下およびEUS下経消化管的ドレナージ術がある. 膵仮性嚢胞の成因によっては経消化管的ドレナージは極めて有効で, EUSを併用しさらに安全に手技を行うことが可能である. 今回, 我々は慢性膵炎の再燃による膵仮性嚢胞に対しEUSガイド下膵仮性嚢胞ドレナージ(EUS-guidedpancreatic pseudocyst drainage:EUS-PCD)が有効であった症例を経験したため報告する. 「症例」患者:45歳, 女性. 主訴:心窩部痛. 既往歴:24歳時子宮外妊娠で手術, 39歳アルコール性急性膵炎, 42歳慢性膵炎. 生活歴:飲酒歴30歳から44歳までウイスキー1/4ボトル毎日. 現病歴:アルコール性慢性膵炎で2007年より近医通院中であった. 飲酒により慢性膵炎の急性増悪を繰り返し, 膵仮性嚢胞の出現および増大があり2009年4月当院受診. 禁酒を指導し経過観察をしたが膵仮性嚢胞は増大し腹痛および腹部膨満も出現したため2010年1月膵仮性嚢胞の治療目的に入院となった. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.77.2_152 |