A型胃炎に発生した早期胃癌に対してESDを行なった1例
「症例」 患者:56歳, 女性. 主訴:なし. 既往歴:虫垂炎. 現病歴:胃癌ハイリスク検診にてD判定であり, 近医にて上部消化管内視鏡検査(EGD)が施行された. 前庭部前壁に0-IIc病変を認め, 生検したところgroup 5(tub1)であり, 当科紹介となった, EGD所見:当院で施行したEGDにて, 前庭部前壁の病変は18mm大0-IIc, 深達度Mと診断した. 胸腹部単純造影CT検査所見:転移を疑う所見はなかった. 治療:内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を施行した. 病理組織学的所見:L, Ant, 32×29mm, Type 0-IIc, 18×15mm, tub1>tub...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 87; no. 1; pp. 112 - 113 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
12.12.2015
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.87.1_112 |
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Summary: | 「症例」 患者:56歳, 女性. 主訴:なし. 既往歴:虫垂炎. 現病歴:胃癌ハイリスク検診にてD判定であり, 近医にて上部消化管内視鏡検査(EGD)が施行された. 前庭部前壁に0-IIc病変を認め, 生検したところgroup 5(tub1)であり, 当科紹介となった, EGD所見:当院で施行したEGDにて, 前庭部前壁の病変は18mm大0-IIc, 深達度Mと診断した. 胸腹部単純造影CT検査所見:転移を疑う所見はなかった. 治療:内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を施行した. 病理組織学的所見:L, Ant, 32×29mm, Type 0-IIc, 18×15mm, tub1>tub2, pT1a(M), UL(-), ly(-), v(-), pHM0, pVM0であり, ガイドライン病変で治癒切除と判断された. 経過:ESD施行3カ月後のEGDでは, 再発所見は認めなかったが, 前庭部より胃体部優位に粘膜萎縮が高度であることに気付いた. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.87.1_112 |