過形成性ポリープ様の外観を呈すsm浸潤早期胃癌の1例

「はじめに」 胃過形成ポリープは, 胃良性上皮性腫瘍の中で最も頻度が高い疾患である. 今回, 我々は山田II型の過形成性ポリープ様の外観を呈すsm浸潤早期胃癌の1例を経験したので報告する. 「症例」 症例:59歳, 女性. 主訴:特になし. 現病歴:検診の上部消化管内視鏡にて胃体下部大彎に径約10mmの隆起性病変を指摘された. 生検にてadenocarcinoma(tub1)と診断されたため, 精査加療目的で当院紹介受診となった. 既往歴・家族歴:特記すべき所見なし. 血液検査:腫瘍マーカーを含めて特記すべき所見なし. 上部消化管内視鏡検査:胃体下部後壁大彎側に, 径1cm程度の隆起性病変が認...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 79; no. 2; pp. 72 - 73
Main Authors 大森, 泰, 才川, 義朗, 北川, 雄光, 矢作, 直久, 中村, 理恵子, 和田, 則仁, 竹内, 裕也, 高橋, 常浩, 吉成, 紘子, 大山, 隆史, 石井, 賢二郎, 日比, 紀文, 向井, 万起男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 2011
日本消化器内視鏡学会関東支部会
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.79.2_72

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Summary:「はじめに」 胃過形成ポリープは, 胃良性上皮性腫瘍の中で最も頻度が高い疾患である. 今回, 我々は山田II型の過形成性ポリープ様の外観を呈すsm浸潤早期胃癌の1例を経験したので報告する. 「症例」 症例:59歳, 女性. 主訴:特になし. 現病歴:検診の上部消化管内視鏡にて胃体下部大彎に径約10mmの隆起性病変を指摘された. 生検にてadenocarcinoma(tub1)と診断されたため, 精査加療目的で当院紹介受診となった. 既往歴・家族歴:特記すべき所見なし. 血液検査:腫瘍マーカーを含めて特記すべき所見なし. 上部消化管内視鏡検査:胃体下部後壁大彎側に, 径1cm程度の隆起性病変が認められた. 病変は小さいが, 口頭にごく僅かなヒダの引きつれを伴っていた. (Color 1-A)酢酸とインジゴカルミンの散布にて染まりぬけや辺縁粘膜の不整は認められず, 病変は隆起部分のみと考えられた(Color 1-B).
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.79.2_72