腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行したリンパ球浸潤胃癌の1例
「緒言」リンパ球浸潤胃癌(gastric carcinoma with lymphoid stroma; GCLS)とは著明なリンパ球浸潤を背景とした低分化腺癌で, 8割近くの症例でEBV感染を伴うと報告されている. 一般的な低分化腺癌と比較し, リンパ節転移率が低く, 比較的予後良好であることが知られている. 今回, Endoscopic submucosal dissection (ESD)により根治を目指せたと考えられるGCLSの1例を経験したため報告する. 「症例」患者: 75歳, 男性 主訴: なし 既往歴: 特記事項なし 現病歴: 近医で施行された上部消化管内視鏡検査で早期胃癌が疑...
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| Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 97; no. 1; pp. 81 - 83 |
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| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
18.12.2020
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
| Subjects | |
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| ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
| DOI | 10.11641/pde.97.1_81 |
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| Summary: | 「緒言」リンパ球浸潤胃癌(gastric carcinoma with lymphoid stroma; GCLS)とは著明なリンパ球浸潤を背景とした低分化腺癌で, 8割近くの症例でEBV感染を伴うと報告されている. 一般的な低分化腺癌と比較し, リンパ節転移率が低く, 比較的予後良好であることが知られている. 今回, Endoscopic submucosal dissection (ESD)により根治を目指せたと考えられるGCLSの1例を経験したため報告する. 「症例」患者: 75歳, 男性 主訴: なし 既往歴: 特記事項なし 現病歴: 近医で施行された上部消化管内視鏡検査で早期胃癌が疑われ, 精査目的に当院を紹介受診した. 現症: 身長169cm, 体重56kg. 身体所見に異常は認めなかった. 血液検査所見: 腫瘍マーカーの上昇は認めなかった. H. pylori 抗体は陽性(17U/mL)であった. |
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| ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
| DOI: | 10.11641/pde.97.1_81 |