胃瘻カテーテルの事故脱落が短期間に3回生じた1例
「はじめに」 胃瘻カテーテルの事故脱落は, 胃瘻のトラブルとしてしばしば認められる. 今回我々は経年劣化に伴わないバンパーとシャフトの接着部の離開によるカテーテルの事故脱落が同一症例で3回生じた稀な症例を経験したので報告する. 「症例」 患者: 78歳, 女性. 主訴: 胃瘻事故脱落. 既往歴: 脳血管性パーキンソン症候群, 緑内障, うつ病. 現病歴: 脳血管性パーキンソン症候群のため, バンパー・ボタン型胃瘻を留置していた. 2年前にも同様に胃瘻事故脱落が生じていた. 今回夫が起床した際に事故脱落に気が付き, 救急要請した. 現症: 意識清明, 体温37.3℃, 血圧172/83mmHg,...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 93; no. 1; pp. 99 - 100 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
14.12.2018
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.93.1_99 |
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Summary: | 「はじめに」 胃瘻カテーテルの事故脱落は, 胃瘻のトラブルとしてしばしば認められる. 今回我々は経年劣化に伴わないバンパーとシャフトの接着部の離開によるカテーテルの事故脱落が同一症例で3回生じた稀な症例を経験したので報告する. 「症例」 患者: 78歳, 女性. 主訴: 胃瘻事故脱落. 既往歴: 脳血管性パーキンソン症候群, 緑内障, うつ病. 現病歴: 脳血管性パーキンソン症候群のため, バンパー・ボタン型胃瘻を留置していた. 2年前にも同様に胃瘻事故脱落が生じていた. 今回夫が起床した際に事故脱落に気が付き, 救急要請した. 現症: 意識清明, 体温37.3℃, 血圧172/83mmHg, 脈拍95回/分, 呼吸16回/分. 来院時検査所見: Alb4.3g/dlと栄養状態良好でHb12.9g/dl, Hct38.0%と貧血を認めなかった. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.93.1_99 |