急性膵炎を併発した巨大十二指腸ブルンネル腺過形成の1例
症例は38歳の男性。心窩部痛を主訴に来院。血液検査および腹部CT所見で急性膵炎と診断された。上部内視鏡検査では十二指腸球部後壁から下行脚にかけて径5cm以上の粘膜下腫瘍が観察された。同腫瘍は有茎性であったが,径が1cmと太かったため開腹切除した。腫瘤は6.0×3.5×3.0 cmで組織学的検索ではブルンネル腺の充実性増生を認めたが細胞異型はなく,ブルンネル腺過形成と診断された。本症例ではブルンネル腺過形成が急性膵炎の発症に関与している可能性が想定された。...
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| Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 71; no. 2; pp. 88 - 89 |
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| Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
2007
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
| DOI | 10.11641/pde.71.2_88 |
Cover
| Summary: | 症例は38歳の男性。心窩部痛を主訴に来院。血液検査および腹部CT所見で急性膵炎と診断された。上部内視鏡検査では十二指腸球部後壁から下行脚にかけて径5cm以上の粘膜下腫瘍が観察された。同腫瘍は有茎性であったが,径が1cmと太かったため開腹切除した。腫瘤は6.0×3.5×3.0 cmで組織学的検索ではブルンネル腺の充実性増生を認めたが細胞異型はなく,ブルンネル腺過形成と診断された。本症例ではブルンネル腺過形成が急性膵炎の発症に関与している可能性が想定された。 |
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| ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
| DOI: | 10.11641/pde.71.2_88 |