経皮内視鏡的胃壁固定術が有効であった胃軸捻転症の一例
「はじめに」食道裂孔ヘルニアは比較的頻度が高く日常診療でしばしば遭遇する疾患であるが, 胸腔内に脱出した胃軸捻転症を合併することは稀である. 今回我々は, 高齢者の食道裂孔ヘルニアに伴う胃軸捻転症に対して, 経皮内視鏡的胃壁固定術が有効であった1例を経験したので報告する. 「症例」患者: 91歳, 女性 主訴: 嘔吐, 食思不振 既往歴: 水頭症に対して脳室腹腔 短絡術施行後, 右変形性膝関節症に対して人工関節置換術後. 現病歴: 右変形性膝関節症術後のリハビリ目的で当院回復期リハビリ病棟に入院となった. 入院時より経口摂取量が極めて少なく, 第13病日に嘔吐を認め, 精査加療目的で消化器内科...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 96; no. 1; pp. 85 - 86 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
26.06.2020
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.96.1_85 |
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Summary: | 「はじめに」食道裂孔ヘルニアは比較的頻度が高く日常診療でしばしば遭遇する疾患であるが, 胸腔内に脱出した胃軸捻転症を合併することは稀である. 今回我々は, 高齢者の食道裂孔ヘルニアに伴う胃軸捻転症に対して, 経皮内視鏡的胃壁固定術が有効であった1例を経験したので報告する. 「症例」患者: 91歳, 女性 主訴: 嘔吐, 食思不振 既往歴: 水頭症に対して脳室腹腔 短絡術施行後, 右変形性膝関節症に対して人工関節置換術後. 現病歴: 右変形性膝関節症術後のリハビリ目的で当院回復期リハビリ病棟に入院となった. 入院時より経口摂取量が極めて少なく, 第13病日に嘔吐を認め, 精査加療目的で消化器内科に転科となった. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.96.1_85 |