小腸子宮内膜症を診断し腹腔鏡下回盲部切除術を施行した1例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 95; no. 1; pp. 87 - 89
• Main Authors: 前田, 日菜子, 神谷, 紀輝, 雨宮, 隆介, 渡邊, 昌彦, 落合, 大樹, 迫, 裕之, 大作, 昌義, 小桐, 雅世, 五月女, 恵一, 石井, 良幸, 中野, 雅
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 20.12.2019; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: 小腸子宮内膜症; 腸閉塞
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.95.1_87

「はじめに」異所性子宮内膜症とは子宮内膜組織が子宮以外で増殖する疾患であり, 卵巣, 骨盤腹膜, 腸管, 仙骨子宮靭帯等で認められる. このうち小腸に発生する異所性子宮内膜症は極めて稀である. 「症例」患者:34歳, 女性. 主訴:腹痛. 出産歴:未経妊・未経産 月経歴:26日周期・整 現病歴:1年前から数回, 月経に一致する腸炎・腸閉塞で入院歴があった. 前医のCT検査で回腸末端に通過障害の起点を指摘され, 加療目的に当院を紹介受診した. 身体初見:身長166cm, 体重53kg, BMI:19.2 臨床所見:診察時腹部は平坦・軟であった.