ESDが確定診断に有効であった粘膜下腫瘍様胃癌の1例
「和文要旨」78歳女性. 上部消化管内視鏡検査で粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めたが, 生検で診断確定に至らず内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を施行した. その結果, 病変は線維化を伴って粘膜下層に浸潤する高分化型腺癌であることが判明し, 最深部で固有筋層に達していたため追加外科切除を施行した. 粘膜下腫瘍様胃癌に対しESDが確定診断に有用であった. 「はじめに」生検で癌の診断がつかなかった粘膜下腫瘍様胃癌に対しESDが確定診断に有用であった1例を経験したので報告する. 「症例」患者:78歳, 女性. 主訴:特になし. 既往歴:骨粗鬆症 現病歴:2006年に上部消化管内視鏡検査で15mm大の粘膜...
Saved in:
Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 75; no. 2; pp. 62 - 63 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
2009
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.75.2_62 |
Cover
Summary: | 「和文要旨」78歳女性. 上部消化管内視鏡検査で粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めたが, 生検で診断確定に至らず内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を施行した. その結果, 病変は線維化を伴って粘膜下層に浸潤する高分化型腺癌であることが判明し, 最深部で固有筋層に達していたため追加外科切除を施行した. 粘膜下腫瘍様胃癌に対しESDが確定診断に有用であった. 「はじめに」生検で癌の診断がつかなかった粘膜下腫瘍様胃癌に対しESDが確定診断に有用であった1例を経験したので報告する. 「症例」患者:78歳, 女性. 主訴:特になし. 既往歴:骨粗鬆症 現病歴:2006年に上部消化管内視鏡検査で15mm大の粘膜下腫瘍様の隆起を指摘され(生検でGroup II), 2年の経過で増大傾向を認めたため2008年6月に当科紹介受診された. 上部消化管内視鏡検査:胃体上部小彎に20mm大の頂部に陥凹を伴う粘膜下腫瘍様の隆起を認めた(Color 1). |
---|---|
ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.75.2_62 |