有茎性の粘膜下腫瘍様の内視鏡像を呈した胃hamartomatous inverted polypの2例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 79; no. 2; pp. 66 - 67
• Main Authors: 中尾, 雅美, 岡, 政志, 濱岡, 和宏, 吉野, 廉子, 藤盛, 健二, 喜多, 宏人, 今井, 幸紀, 菅原, 通子, 持田, 智, 本谷, 大介, 茅野, 秀一, 新井, 晋, 安藤, さつき, 水野, 芳枝, 庄野, 孝, 稲生, 実枝
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 2011; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: 胃hamartomatous inverted polyp; 超音波内視鏡検査
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.79.2_66

「はじめに」 胃hamartomatous inverted polyp(HIP)は比較的稀な胃粘膜下腫瘍様の病変である. 今回我々は有茎性の粘膜下腫瘍様の内視鏡像を呈した胃HIPの2例を報告する. 「症例」 【症例1】 患者:54歳, 女性. 主訴:自覚症状なし. 現病歴:胃検診で彎窿部に隆起性病変を認め二次精査のため受診. 既往歴:子宮筋腫(保存的加療). 身体所見:身長156cm, 体重46kg, 意識清明, 体温35.7℃, 血圧121/74mmHg, 脈拍69/min, 眼瞼結膜貧血なし, 胸部・腹部に異常所見なし. 血液検査所見:血算, 生化学検査では異常値を認めず, Helicobacter pyroli抗体は陰性であった. 上部消化管内視鏡検査(Color 1):彎窿部に径17mm程の有茎性の粘膜下腫瘍様病変を認めた. 超音波内視鏡検査(EUS)(Fig.1):腫瘤は第2層を主座とし全体は低エコーで内部に無エコー領域が複数散在していた.