食道神経鞘腫の1例
症例は58歳, 男性. 検診にて食道粘膜下腫瘍を指摘され, 当院紹介となった. 画像検査にて悪性腫瘍を疑い, 食道腫瘍核出術を施行した. 病理組織学的には食道神経鞘腫と診断された. 食道神経鞘腫はまれな疾患で, 本邦報告例は1973年から2006年までに自験例を含め43例であった. 今回我々は食道神経鞘腫の1例を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告する. 症例 患者:58歳, 男性. 主訴:特になし. 既往歴・家族歴:特記事項なし. 嗜好歴:飲酒歴・喫煙歴なし. 現病歴:2006年5月下旬, 検診の上部消化管内視鏡検査にて胸部中部食道に粘膜下腫瘍を認め, 当院を紹介受診した. 入院時現...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 71; no. 2; pp. 50 - 51 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
2007
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.71.2_50 |
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Summary: | 症例は58歳, 男性. 検診にて食道粘膜下腫瘍を指摘され, 当院紹介となった. 画像検査にて悪性腫瘍を疑い, 食道腫瘍核出術を施行した. 病理組織学的には食道神経鞘腫と診断された. 食道神経鞘腫はまれな疾患で, 本邦報告例は1973年から2006年までに自験例を含め43例であった. 今回我々は食道神経鞘腫の1例を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告する. 症例 患者:58歳, 男性. 主訴:特になし. 既往歴・家族歴:特記事項なし. 嗜好歴:飲酒歴・喫煙歴なし. 現病歴:2006年5月下旬, 検診の上部消化管内視鏡検査にて胸部中部食道に粘膜下腫瘍を認め, 当院を紹介受診した. 入院時現症:異常所見を認めず. 血液・生化学検査:異常所見を認めず. 胸部単純X線:正面像にて気管分岐部の開大とその直下に境界明瞭な腫瘤影を認めた. 上部消化管内視鏡検査:胸部中部食道後壁左側寄りに, 粘膜面に異常のない約5cm大の弾性硬の粘膜下腫瘍(SMT)を認めた(Color 1). |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.71.2_50 |