ダブルバルーン内視鏡でポリペクトミーを施行し,カプセル内視鏡で経過観察したPeutz-Jeghers症候群の1例

「和文要旨」ダブルバルーン内視鏡を用いてPeutz-Jeghers症候群の40mm大の有茎性小腸ポリープ2個を, 茎を留置スネアで絞扼して放置した. 4日後に絞扼したポリープの脱落を確認した. 1年後にカプセル内視鏡を施行し, 切除すべきポリープを指摘できなかった. 茎を留置スネアで絞扼して放置する方法は組織回収が出来ないが, 同時に多数のポリープが処置できるので多発ポリープに対して有効な治療法と考えられる. 「はじめに」Peutz-Jeghers症候群(以下, PJS)におけるポリペクトミーでは切除対象となるポリープが多く処置時間が長期化する傾向にある. 今回, 留置スネアによる絞扼のみでポ...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 75; no. 2; pp. 88 - 89
Main Authors 瀬尾, 継彦, 三井, 啓吾, 藤森, 俊二, 馬來, 康太郎, 山田, 祐希江, 高橋, 陽子, 江原, 彰仁, 米澤, 真興, 辰口, 篤志, 小林, 剛, 柴田, 喜明, 坂本, 長逸, 田中, 周
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 2009
日本消化器内視鏡学会関東支部会
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.75.2_88

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Summary:「和文要旨」ダブルバルーン内視鏡を用いてPeutz-Jeghers症候群の40mm大の有茎性小腸ポリープ2個を, 茎を留置スネアで絞扼して放置した. 4日後に絞扼したポリープの脱落を確認した. 1年後にカプセル内視鏡を施行し, 切除すべきポリープを指摘できなかった. 茎を留置スネアで絞扼して放置する方法は組織回収が出来ないが, 同時に多数のポリープが処置できるので多発ポリープに対して有効な治療法と考えられる. 「はじめに」Peutz-Jeghers症候群(以下, PJS)におけるポリペクトミーでは切除対象となるポリープが多く処置時間が長期化する傾向にある. 今回, 留置スネアによる絞扼のみでポリープを切除し, カプセル内視鏡で経過観察を行ったPJSの1例を経験したので報告する. 「症例」患者:54歳, 女性. 主訴:ポリペクトミー目的. 現病歴:6年前からPJS症候群と診断されており, 前医で施行されたカプセル内視鏡にて空腸に20~30mm大のポリープ複数認めたため, 切除目的に当院紹介入院となる.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.75.2_88