AFP産生癌と内分泌細胞癌の両者の性格を併せ持つ原発性胃癌の一例

「はじめに」胃原発性のAFP産生癌と内分泌細胞癌とはいずれも比較的稀な腫瘍であり, 共に悪性度が高く予後不良な癌腫であることが知られている. 今回我々は, AFP産生癌と内分泌細胞癌の両者の性格を併せ持つ極めて稀な原発性胃癌の一例を経験したので報告する. 「症例」患者:70歳代 男性 主訴:腹部違和感 既往歴:高血圧 家族歴:特記すべきことなし 現病歴:20XX年に数ヶ月程続く腹部違和感を主訴に近医を受診し, 貧血を指摘. 貧血精査のために上部消化管内視鏡検査が施行され, 胃癌が疑われたため, 精査加療目的に当院に紹介受診となった. 入院時現症:意識清明, 体温36.6℃. 血圧140/84m...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 95; no. 1; pp. 47 - 50
Main Authors 村山, 晶俊, 花岡, 友梨, 稙田, 充, 深澤, 麻希, 加藤, 優子, 柴山, 泰久, 石川, 健二, 飛田, 浩輔, 髙安, 博之, 鈴木, 理之, 和久津, 亜紀子, 加持, 順一郎, 藤村, 彰, 藏本, 純子, 眞田, 和賢
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 20.12.2019
日本消化器内視鏡学会関東支部会
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.95.1_47

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Summary:「はじめに」胃原発性のAFP産生癌と内分泌細胞癌とはいずれも比較的稀な腫瘍であり, 共に悪性度が高く予後不良な癌腫であることが知られている. 今回我々は, AFP産生癌と内分泌細胞癌の両者の性格を併せ持つ極めて稀な原発性胃癌の一例を経験したので報告する. 「症例」患者:70歳代 男性 主訴:腹部違和感 既往歴:高血圧 家族歴:特記すべきことなし 現病歴:20XX年に数ヶ月程続く腹部違和感を主訴に近医を受診し, 貧血を指摘. 貧血精査のために上部消化管内視鏡検査が施行され, 胃癌が疑われたため, 精査加療目的に当院に紹介受診となった. 入院時現症:意識清明, 体温36.6℃. 血圧140/84mmHg, 脈拍72bpm, SpO2 98%(room), 眼瞼結膜貧血あり, 腹部は平坦かつ軟で, 圧痛は認めなかった.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.95.1_47