腐食性食道炎後狭窄に対する拡張術の1治験例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 89; no. 1; pp. 78 - 79
• Main Authors: 山本, 壮一郎, 幕内, 博康, 田島, 隆行, 小澤, 壯治, 西, 隆之, 島田, 英雄, 小熊, 潤也
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 16.12.2016; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: 腐食性食道炎; 食道狭窄
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.89.1_78

「はじめに」自殺企図にて酸性洗剤(サンポール(TM))を飲用し発生した腐食性食道炎後狭窄に拡張術を施行した症例を経験したので報告する. 「症例」症例:78歳, 女性. 主訴:嚥下困難. 既往歴:胃癌にて幽門側胃切除術(72歳). 現病歴:2015年6月に酸性洗剤(サンポール(TM))を自殺目的に飲用した. 残胃の部分壊死により穿孔を来し残胃部分切除術および小腸瘻造設術を施行した. その後, 腐食性食道炎後狭窄の治療目的に当院へ転院となった. 食道造影検査:食道は全長にわたり狭窄し多発する憩室様の変化を認めた. 上部消化管内視鏡を併用した造影所見では粘膜障害は鎖骨頭上縁より口側に及んでいた. CT検査:食道の壁肥厚像と憩室様の変化を認めた.