鳥肌胃炎を合併した未分化型早期胃癌の1例
症例は54歳女性。検診の胃X線検査で潰瘍性病変を指摘され,当院を受診。上部消化管内視鏡検査で胃角部後壁に退色調の陥凹性病変が見られ,生検でsignet-ring cell carcinomaであった。前庭部はびまん性に小顆粒状隆起が密集した鳥肌胃炎の像を呈し,H. pylori陽性であった。未分化型であり,幽門側胃切除術が施行された。若年ではない点以外は鳥肌胃炎に合併した胃癌の典型例と考えられた。...
Saved in:
Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 69; no. 2; pp. 62 - 63 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
2006
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.69.2_62 |
Cover
Summary: | 症例は54歳女性。検診の胃X線検査で潰瘍性病変を指摘され,当院を受診。上部消化管内視鏡検査で胃角部後壁に退色調の陥凹性病変が見られ,生検でsignet-ring cell carcinomaであった。前庭部はびまん性に小顆粒状隆起が密集した鳥肌胃炎の像を呈し,H. pylori陽性であった。未分化型であり,幽門側胃切除術が施行された。若年ではない点以外は鳥肌胃炎に合併した胃癌の典型例と考えられた。 |
---|---|
ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.69.2_62 |