T-cell lymphomaに合併したサイトメガロウィルス胃炎の1例

サイトメガロウィルス(CMV)感染に伴う消化管病変は免疫抑制患者では稀ではないが,胃炎の報告は散見されるのみであり,形態学的特徴も明らかになっていない。我々はT細胞リンパ腫の化学療法前に実施したスクリーニング目的の上部消化管内視鏡にて幽門部に多発性びらんを認め,生検にて核内封入体を検出しCMV胃炎と診断し得た1例を経験した。免疫抑制患者においてはたこいぼびらん様病変でも生検診断が重要である事が示唆された。...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 71; no. 2; pp. 78 - 79
Main Authors 野内, 俊彦, 小島, 茂, 清水, 誠一郎, 浦牛原, 幸治, 小野, 圭一, 村川, 美也子, 武田, 雄一, 大日向, 麻衣, 山地, 統, 松永, 貴志
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 2007
日本消化器内視鏡学会関東支部会
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.71.2_78

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Summary:サイトメガロウィルス(CMV)感染に伴う消化管病変は免疫抑制患者では稀ではないが,胃炎の報告は散見されるのみであり,形態学的特徴も明らかになっていない。我々はT細胞リンパ腫の化学療法前に実施したスクリーニング目的の上部消化管内視鏡にて幽門部に多発性びらんを認め,生検にて核内封入体を検出しCMV胃炎と診断し得た1例を経験した。免疫抑制患者においてはたこいぼびらん様病変でも生検診断が重要である事が示唆された。
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.71.2_78