食道癌術後再建胃管縫合線上に発生した胃管癌にESDを施行した1例
「はじめに」食道癌治療技術の向上や内視鏡機器の進歩により胃管癌症例の報告が増加している. 胃管癌に対する外科手術は侵襲の大きい難手術である. 一方, 胃管癌に対するESDは難易度が高く, 通常のESDと比較して処置も困難ではあるが, 手術と比較すると低侵襲であり, 再手術の回避により患者の負担を減らすことができるという点で非常に有用な治療法である. 今回, われわれは食道癌術後再建胃管縫合線上に発生した胃管癌に ESDを施行した1例を経験したので報告する. 「症例」患者:73歳, 男性. 既往歴:糖尿病. 生活歴:飲酒なし. 喫煙12年前に禁煙. 現病歴:平成24年3月, 食道癌に対して右開胸...
Saved in:
Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 90; no. 1; pp. 84 - 85 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
09.06.2017
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.90.1_84 |
Cover
Summary: | 「はじめに」食道癌治療技術の向上や内視鏡機器の進歩により胃管癌症例の報告が増加している. 胃管癌に対する外科手術は侵襲の大きい難手術である. 一方, 胃管癌に対するESDは難易度が高く, 通常のESDと比較して処置も困難ではあるが, 手術と比較すると低侵襲であり, 再手術の回避により患者の負担を減らすことができるという点で非常に有用な治療法である. 今回, われわれは食道癌術後再建胃管縫合線上に発生した胃管癌に ESDを施行した1例を経験したので報告する. 「症例」患者:73歳, 男性. 既往歴:糖尿病. 生活歴:飲酒なし. 喫煙12年前に禁煙. 現病歴:平成24年3月, 食道癌に対して右開胸開腹胸部食道切除胸骨後再建術を施行された(Lt, 7mm, 0-IIc, SCC, pT1a-LPM, INFa, ly0, v0, pIM0, pPM0, pDM0, fStage IA)(食道癌取り扱い規約2008年4月, 第10版). |
---|---|
ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.90.1_84 |